アドちゃんねる

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長編創作

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:16:51.512 ID:Z/g4xs5Ed.net
俺「……社会人チーム?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:17:52.939 ID:Z/g4xs5Ed.net
俺「それってつまり……どういうことですか……?」

ボス「説明が必要か……?」

俺「出来ればお願いします……」
4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:20:08.765 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「暗殺チームは暗殺をする……」

俺「はい」

ボス「麻薬チームはヤクを売る……」

俺「……そうですね」

ボス「社会人チームは……」

俺(ゴクリ)

ボス「……社会人だ」

俺(……社会人)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:23:24.591 ID:Z/g4xs5Ed.net
俺「あの……もうひとつ質問いいですか?」

ボス「……なんだ」

俺「社会人て……社会人ですよね?」

ボス「……そうだ」

俺「それって……やっぱりどういう意味ですか?」

ボス「……」

ボス「……暗殺チームは暗さ

俺「それはもうやりました」
6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:26:19.783 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「麻薬チ

俺「それももうやりましたって」

ボス「……ともかく」

ボス「お前は今日から社会人チームだ」

俺「すみません、意味がよく分かりません」

ボス「社会人チームよ」

俺「語尾の問題じゃないです」
7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:29:08.913 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「社会人チームアル」

俺「だから!語尾の問だ

ボス「キング・クリムゾン!」

俺「ツッコミをしたという結果だけが残っ……た……?」

ボス「……」

俺「……(ゴクリ)」

ボス「……」

俺「いや、何か言ってくださいよ」
9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:32:36.261 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「もう一度だけ言う……お前は今日から社会人チームだ」

俺「俺ももう一度だけ言いますけど、どういう意味ですか?」

ボス「お前は今日から社か

俺「あ、また言った」

ボス「……」

ボス「キング・クリ

俺「ああすみません!クリムゾらないでくださいすみませんでしたって!」

ボス「……」
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:37:52.805 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「……社会人チームの役目……それは、社会人になる事だ」

俺「……ボスがそこまで言うのなら、何か重要な役目なんでしょうね……で、どこの会社に入ればいいんですか」

ボス「……それは、お前自身が決めること……そこも含めての任みゅだ……」

俺(今噛んだな)

ボス「キング・クリムゾ

俺「誤魔化すためにキンクらないでくださいって!」

ボス「……」

俺「……」

ボス「キ

俺「だから!」
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:41:39.026 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「……」

俺「……」

俺「はー……。少し休憩しませんか?コーヒー飲みます?今入れま――

ボス「(小声)キングクリムゾン」

俺「――すよ……(……喉の乾きが潤っている……?)」

ボス「……」

俺「なんで今使ったんですか?キング・クリムゾンを」
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:45:14.142 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「だって……」

俺「だってじゃないですよ、無駄使いもいい所ですよ全く」

ボス「(裏声)キングク

俺「声質変えてもダメですから」

ボス「……」

俺「……」

ボス「(早口)キングクリムゾ

俺「早口もダメです!危うくゾまで到達したじゃないですか!


ボス「……」

俺「……」
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:45:29.614 ID:cf69yXjUd.net
直接面会してる挙句能力まで教えてもらってるとか信用厚すぎる
14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:45:52.992 ID:eTsCHrMHr.net
ドッピオが嫉妬しそう
15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:48:59.876 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「……キ

俺「ほらまた!」

ボス「……キング

俺「ダメですって!」

ボス「ボンビー!」

俺「……え?」

ボス「……」

俺「なんですそのちょっと得意げな顔は」
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:51:25.651 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「……キング

俺「ああまた!」

ボス「牧師!」

俺「……」

ボス「キングダムハーツ!」

俺「……キングが着く単語集めるゲームじゃないんですから、やめてくださいね?」

ボス「ゾンビパラダイス」

俺「なんだそれ」
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:53:49.043 ID:Z/g4xs5Ed.net
俺「キングすら着いてないじゃな――

ボス「(超早口)キングクリムゾン!」

俺「――いです……か……?」

ボス「……」

俺「その、してやったり!みたいな顔やめてください……」

ボス「……」

俺「……」
18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:56:36.727 ID:Z/g4xs5Ed.net
俺「そもそもキング・クリムゾンは結果だけが残るんですから」

ボス「……」

俺「俺に突っ込まれたという結果も残ってますからね?」

ボス「……!?」

俺「……いやそんなガッカリした顔しないでくださいって……見ててちょっと可哀想になりますから……」
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 17:04:28.035 ID:Z/g4xs5Ed.net
ボス「……ふー」

ボス「今日の……」

ボス「今日の会話の練習はこれくらいでいいだろう……」

ボス「部下に慕われる上司術という本をにあった『鏡の前で会話の練習をしよう』と書いてあったのでやってみたが……」

ボス「果たして……役に立つのか……これは……?」

隠れて全てを見ていたリゾット(うちの組織、大丈夫か……?)


おわり
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/05/14(火) 16:31:42.315 ID:/Qo2TeZfd.net
ボスと直接面接とか幹部クラス以上の地位か……社会人チーム……

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:26:49.114 ID:1WnnlXEO0.net
新人「課長、言われていた資料を持ってきました」パサッ

上司「うむ、ありがと――」

上司「!」

上司「なんだこれ……バラバラじゃないか! 普通きっちり上下なんかを揃えて持ってくるもんだろ!」

新人「しかし、揃えろとは言われなかったので……」

上司「言われたことしかできねえのか!」

新人「できません」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:29:24.435 ID:1WnnlXEO0.net
上司「ほぉ〜」

新人「……」

上司「まるで言われたことは絶対できる、というような口ぶりだな」

新人「できます」

上司「面白い……だったら試してやろう」

新人「なんなりと」
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:32:25.911 ID:1WnnlXEO0.net
上司「この荷物を……C社のSさんのところまで持っていけ」

上司「……五分以内に」

新人「分かりました」

上司(できるわけがない……ここからC社までは車でも一時間は――)

ドヒュンッ!

上司(は、速いッ! 一瞬で部屋から飛び出していったぞ!)
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:35:20.815 ID:1WnnlXEO0.net
新人「戻りました」

上司「4分58秒……たしかに五分以内だな」

上司「だが、ちゃんと届けてるかどうかは確かめればすぐ分かるんだぞ?」

新人「お確かめ下さい」

上司「ふん……」ピッポッパッ

上司「あ、どうもSさん! 荷物は……え、届いてる!? 分かりました……」

上司「……やるじゃないか」

新人「どうも」
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:36:22.197 ID:dA+DEbqmr.net
大型新人だな
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:37:27.167 ID:X3BZSy0H0.net
法則すら捻じ曲げる新人
15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:38:23.217 ID:1WnnlXEO0.net
上司「ならば次の命令だ」

新人「なんなりと」

上司「この修正液……飲めるかね?」

新人「はい」ゴクゴク

上司「なっ!?」

新人「ごちそうさまです」

上司「……!」
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:41:11.869 ID:1WnnlXEO0.net
上司「次だ!」

新人「どうぞ」

上司「この書類をコピーしたまえ! ただし手書きで!」

新人「分かりました」

シャシャシャッ ズバババババッ

新人「どうぞ」

上司「くうう……心なしかコピー機よりも出来がいい……!」
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:43:06.419 ID:1WnnlXEO0.net
上司「この契約を取ってこい!」

新人「承知しました」タタタッ



新人「取って来ました」

上司「すげえ、しかも破格の条件で!」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:45:23.601 ID:WncWhPbi0.net
マジだった
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:46:22.598 ID:1WnnlXEO0.net
上司「ならば……次の命令だ」

新人「どうぞ」

上司「部長になってみろ! 私を飛び越えて!」

新人「分かりました」



新人「なりました」

上司「やるじゃないですか、部長!」
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:48:20.856 ID:1WnnlXEO0.net
上司「だったら社長になってみて下さいよ!」

新人「少々お待ち下さい」



新人「社長になりました」

上司「島耕作もビックリだよ!」
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:51:31.110 ID:1WnnlXEO0.net
上司「次は会長に……いや、それじゃつまらんな。変化がないし、どうせ達成できてしまう」

上司「では社長、この会社を業界トップにして下さいよ!」

新人「分かりました」



新人「業界トップにしました」

上司「すげー、日経新聞の一面に出てる!」
28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:54:05.064 ID:dA+DEbqmr.net
ちゃんと敬語になってるのが笑える
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:54:30.858 ID:1WnnlXEO0.net
上司「しかし、ここまで大きくなった会社……崩すのは相当難しいでしょう」

上司「この会社を倒産させて下さい!」

新人「分かりました」



新人「倒産させました」

上司「早い! まるでジェンガの如く倒産した……!」
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:56:25.124 ID:1WnnlXEO0.net
上司「ホームレスになれ!」

新人「分かりました」



新人「お恵みを……」

上司「つい先ほどまで社長だったのがウソのようだ……!」
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 01:59:22.908 ID:1WnnlXEO0.net
上司「とはいえ、このままではみんなが困ってしまうので……」

上司「もう一度、全ての状態を私が“言われたことしかできねえのか!”と叱った時の状態に戻せ!」

新人「分かりました」



新人「戻しました」

上司「時間でも巻き戻したのかってくらい見事に全て戻った!」
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:02:16.962 ID:1WnnlXEO0.net
新人「お分かり頂けたでしょうか」

上司「!」

新人「私は言われたことは絶対できる、と……」

上司「ぬうう……!」

上司「では、もう一つだけ命令させて欲しい」

新人「なんなりと」
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:03:16.563 ID:cAqdNbkb0.net
ワロタ
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:05:36.305 ID:1WnnlXEO0.net
上司「私を……倒してみろ」

新人「……」

新人「よろしいのですか? 一度言ってしまうと、もう取り消せませんよ?」

新人「それに命令が“倒せ”だけだと、命の保証は出来かねますが」

上司「かまわん! 手加減せずに来い!」

新人「分かりました」
37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:06:12.027 ID:X3BZSy0H0.net
ちょっと予想外
38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:07:09.950 ID:22XDeVrJ0.net
脳筋かよ
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:07:51.503 ID:1WnnlXEO0.net
新人「シイッ!!!」


新入社員が繰り出す拳は、音速を遥かに超越(こえ)ていた。

拳は軽々と上司の顔面を粉砕する――

――はずだった。


新人「!?」

新人(消えた!?)
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:08:20.639 ID:wr7cSMOi0.net
唐突なバトルにワロタwww
41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:09:03.651 ID:roekQuROd.net
これは草
43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:10:18.474 ID:1WnnlXEO0.net
上司はしゃがんでいたのだ。

しかし、これは愚策であった。屈んでしまうと次の行動に移りにくい。

新入社員の追撃を回避することは極めて困難になる。


新人「もらったァ!!!」


放たれる手刀。

鋼鉄をも切り裂く手刀が、一直線に上司めがけ振り下ろされる。


新人「真っ二つだッ!!!」
45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:11:31.465 ID:qllsH4Ner.net
おい誰だよチャンネル変えたの
49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:13:32.037 ID:1WnnlXEO0.net
――パシィッ!


新人「な……ッ!」


真剣白刃取りの要領で、手刀は受け止められていた。

が、新入社員は微笑む。


新人(両手で手刀をキャッチしたせいで……ボディががら空きだッ!)


ドゴォッ!!!


新入社員の中段蹴りが、上司の腹部にクリーンヒット。


新人「決まったァ! 内臓破裂コォース!!!」
50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:14:08.126 ID:jGMJe7U50.net
急にバキみたいになってめっちゃワロタ
51 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:15:16.426 ID:Srjb5KDP0.net
パワー系小ボスみたいなセリフだな
52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:16:35.268 ID:1WnnlXEO0.net
しかし――


上司「この程度かね」

新人「バ、バカな……」

新人(なぜ俺の蹴りをまともに受けて平然としてるんだ!?)

上司「なぜ俺の蹴りをまともに受けて平然としてるんだ……ってとこか」

新人「う……うおおおおおおおおおおおッ!!!」


思考まで読まれ、もはやパニックに陥る新入社員。

矢継ぎ早に攻撃を繰り出すも、そんなお粗末な攻撃が当たるはずもなく。


上司「私の番だな」

新人(や、やられる……ッ!)
54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:20:37.604 ID:1WnnlXEO0.net
ピシッ


デコピンが、新人の額にぶつけられた。

これがもし本気だったら――新入社員の顔面は蒼白と化していた。


新人「う、く……」

上司「言われたことをできなかった経験は初めてかね?」

新人「なぜ情けをかけたのです!? 殺す価値もないということですか!?」

上司「逆だよ、殺すには惜しいと思ったんだよ」

新人「ど、どういうことだッ!」

上司「実をいうと、私は君のような才能を探していた」

新人「!」
56 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:23:53.324 ID:1WnnlXEO0.net
上司「会社の課長というのは私の仮の姿でね」

上司「本業は、世界を脅かす悪の組織や怪物と戦っているのだよ」

上司「その傍ら、私の後継者となれるような人間を探していたのだが……」

上司「まだ未熟とはいえ、君ならば十分その素質がある!」

新人「……!」

上司「どうだね、手伝ってみないか」

新人「や、やります! やらせて下さい!」

上司「君ならば、そういってくれると思っていたよ」
57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:26:39.582 ID:1WnnlXEO0.net
上司「しかし、君の実力では奴らの相手はまだ早い。たちまち殺されてしまうだろう」

上司「しばらくは私の言う通り修行してもらう」

上司「そして――私とともに世界平和のために戦おう!」

新人「はいっ!」

新人「この“言われたこと”だけは……絶対にこなしてみせます!」


数年後、中年戦士と若き戦士が全世界を闇で覆う巨悪相手に大活躍することになるのだが、それはまた別の話。







― 完 ―
59 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:27:53.476 ID:3M3una470.net
これもう映画化してる?
60 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:29:54.418 ID:qllsH4Ner.net

次は巨悪死闘編を頼む
62 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/24(水) 02:32:08.710 ID:DqhnhWeR0.net
流れ変わりまくってワロタ

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:25:37.415 ID:F34DovYw0.net
女「ねえねえ、あなたのために防弾チョッキ作ったから着てみて!」

男「うん」

モゾモゾ…

男「おおっ、カッコイイじゃないか! どうもありがとう!」

女「じゃあ、撃つね!」

男「えっ」
3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:26:49.697 ID:mk13QMULr.net
えっ
4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:28:29.342 ID:F34DovYw0.net
男「ちょっと待って……なんで撃つの」

女「だって、撃たなきゃ安全性の確認ができないじゃない」

男「いや、脱いだ状態でチョッキに撃っちゃダメなの?」

女「それじゃ体にどのくらい衝撃がくるか分からないじゃない」

男「そうかもしれないけどさ。もし、貫通したら……」

女「私の防弾チョッキ、信用できない?」

男「いや、そんなことない! そんなことはないんだけど……」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:31:08.314 ID:F34DovYw0.net
女「撃つねー」

男「あのっ、どのあたり? どのあたりを撃つつもり?」

女「そりゃもちろん、胸かお腹よ」

男「……分かった」

男「それじゃテストはまた別の日にさせてくれないか? 今日は体調が悪くてさ……」

女「んー、いいけど」

男「ありがとう!」
7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:33:21.115 ID:F34DovYw0.net
男「ふんっ、ふんっ、ふんっ!」グッグッグッ…

仲間「おっ、やってるなー」

男「ふんっ、ふんっ……一万!」グッ

仲間「一万!?」

男「よし、続きだ!」グッグッグッ…

仲間「そんなに腹筋ばかり鍛えてどうする気だよ……!」
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:35:39.627 ID:F34DovYw0.net
男「むんっ、むんっ、むんっ!」グッグッグッ…

仲間「今度は胸筋を鍛えてるのか」

男「よし……と」ムキッ

仲間「うわ、すげえ胸筋! ハトみてえだ!」

男(自信ついた! 今の俺なら万が一防弾チョッキを貫通しても大丈夫だ!)
9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:39:16.434 ID:F34DovYw0.net
男「お待たせ!」

女「待ったよー! 姿を消してる間なにやってたの?」

男「ちょっとヤボ用があってね……撃っていいぞ!」ムキッ

女「よーし……えいっ!」

パァンッ!

ビシッ!
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:42:08.410 ID:F34DovYw0.net
男「……う」

男「うぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

男「腕に……っ! 腕に当たったぁっ……!」

女「ご、ごめん……防弾チョッキを外しちゃった……!」

男「いや……気にするな」

男「これは俺のミス……! 腕を鍛えてなかった俺のミスなんだっ……!」
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:44:57.112 ID:WL0mXBwc0.net
鍛えてどうにかなる問題でもないだろ…
14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:45:35.139 ID:F34DovYw0.net
男「ぬんっ、ぬんっ、ぬんっ!」グッグッグッ…

仲間「何回ダンベルカールしてんだよ……」

男「10万回くらいかな」

仲間「10万!?」

男「ちょっと持ち上げてみるか」

男「よっ!」グイッ

仲間「うおおおっ!? 片手で300kgのバーベルを!?」

男「これでよし……もう彼女を悲しませることはない!」
15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:46:29.859 ID:GOh4Dvr80.net
イケメンすぎる
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:47:12.627 ID:bfnl5Xdtp.net
いい男すぎる…
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:47:32.666 ID:F34DovYw0.net
男「お待たせ!」ムキッ

女「待ったよー!」

男「さあ、来いっ!」

女「いっくよー!」

女「いけっ!」パァンッ!

ビシッ!

男「……ぐ」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:49:05.715 ID:uNs7l+FE0.net
次はどこだ
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:50:22.840 ID:F34DovYw0.net
男「ぐおああああああああああああああああああああっ!?」

男「足に……っ! 銃弾が足にっ……!」

女「ど、どうしよ! またやっちゃった……!」

男「いや……またしても俺のミスだ」

男「上半身ばかり鍛え、下半身を鍛えてなかった俺が悪いんだから……!」
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:51:26.766 ID:uNs7l+FE0.net
そろそろ命の危険が
29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:53:26.475 ID:F34DovYw0.net
ズルズルズルズルズル…

男「はぁ、はぁ、はぁ……」

男「……ゴール!」

仲間「マジかよ……巨大タイヤを引きずりながら、フルマラソンを一時間で完走するなんて……」

仲間「足が、象より太くサラブレッドよりムキムキになってるぜ」

男「よし、もう一周いくか」

仲間「マジで!?」
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:56:12.579 ID:F34DovYw0.net
男「上半身、下半身、胴体、全て鍛え上げた!」

男「さあ、撃ってくれ!」

女「うん……」

女「今度こそ外さないように……」パァンッ!

ビシッ!

男「あっ……」

男(まさかの……ヘッド、ショット……)ブシュッ…

ドサッ…
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:57:18.606 ID:iuCtOzAB0.net
やはりと言うか何と言うか
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:57:48.133 ID:bMXcMKey0.net
登場人物全員バカで可愛い
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 01:58:33.796 ID:F34DovYw0.net
ピッピッピッ…

医者「脳を銃弾が貫いています。非常に危険な状態です」

医者「おそらく今夜が峠でしょう」

女「そんな……!」

女(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……)

女(神様、どうか助けて……!)
35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:02:04.974 ID:F34DovYw0.net
男「やあ」

女「助かったのね!」

男「ああ……闇の中を漂ってたら、君の祈りが聴こえてきてね……おかげで復活できたよ」

女「ごめんなさい! 私のせいで……!」

男「いや、今回の件、君はなにひとつ悪くない」

男「脳を鍛えてなかった俺のミスだ!」
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:02:48.908 ID:GOh4Dvr80.net
そして脳筋へ
37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:03:01.246 ID:/1l1xuqD0.net
女が捕まらないのが怖い
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:04:13.983 ID:F34DovYw0.net
『テストを開始します』

男「……」シュバババババッ ズバババババッ

『脳年齢マイナス100歳です』チーン

男「よし……脳トレで俺の脳みそはかつてないほどの弾力を得た」

男「今ならどんな弾丸でも跳ね返せる!」
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:05:01.833 ID:looCveAwp.net
いやそれはおかしい
44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:07:41.808 ID:F34DovYw0.net
女「じゃ、撃つねー!」

男「ああ!」

司令官「ちょっと待った」

男「なんでしょう?」

司令官「訓練中すまないが、敵軍が攻めてきたので、迎え撃ってもらいたい」

男「分かりました!」

女「結局テストできなかったね……」

男「大丈夫、君の防弾チョッキが敵の弾に貫かれることはないさ」

男「行ってくる!」
46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:10:58.888 ID:F34DovYw0.net
敵兵「……来たぞ! 無防備で近づいてきやがる!」

敵兵「銃を構えろ!」

男「おっと、お前たちの薄汚い弾丸で彼女の防弾チョッキに傷がついたら困る」

男「脱いでおこう」バサッ

敵兵「撃て、撃てーっ!」

パァンッ パァンッ パァンッ ガガガガガガッ…

男「そんな豆鉄砲で俺の筋肉を貫けると思うか」キンキンキンキンキン

敵兵「銃が効かない!?」
47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:12:00.865 ID:B0rJP5g4r.net
!?
52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:13:52.850 ID:F34DovYw0.net
ズキューンッ!

男「……」キンッ

狙撃手「頭に当たったのに、ビクともしない……!」

敵兵「だったらバズーカ砲だ!」

敵兵「吹き飛びやがれ!」ドォンッ!

ドゴォォォォォンッ!

敵兵「やったか!?」
53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:17:09.095 ID:F34DovYw0.net
モワモワモワモワモワ…

男「無駄だ」


敵兵「ひええええ……! まったくの無傷だ……!」

敵司令官「こうなったらミサイルだ! ミサイルを撃ち込め!」

敵兵「しかし、奴一人にですか!?」

敵司令官「かまわん! 責任は私が取る! やるのだ!」

敵兵「分かりました! ――ミサイル発射!」


シュゴゴゴゴゴゴゴ…



ドッグワァァァァァァァァンッ!!!
57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:20:18.616 ID:F34DovYw0.net
敵司令官「フハハハ……肉片すら残っていまい!」

敵兵「そりゃもう! 直撃しましたから! 一応確認します!」


モクモクモクモクモク…


敵兵「――え」

敵司令官「どうした、早く報告しろ」
55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:17:55.206 ID:gmdDk3250.net
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     y. : : : : : :):y'"~)                  .:〜'; :〜''”~: ..、. . : : : : : : . .. :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . :  :
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: : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : :
60 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:23:27.913 ID:F34DovYw0.net
男「よかった……俺が全身で守ったおかげで彼女の防弾チョッキは無事だった」

男「しかし、もう少しでチョッキに傷がつくところだった」

男「お前たち……許さんぞ!!!」





敵兵「うわああああああああああああ!!!」

敵兵「し、司令官! 防弾チョッキを持った全裸のムキムキ男が歩いてきましたぁぁぁぁぁ!!!」

敵司令官「なにいいいいいいいいい!!?」
62 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:26:23.682 ID:F34DovYw0.net
司令官「まさか一人で敵軍を壊滅させるとは……よくやってくれた!」

司令官「しかし、敵の集中砲火をよく無傷でかいくぐれたものだな」

男「これも全て……彼女の作ってくれた防弾チョッキのおかげですよ!」






おわり
65 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:29:04.176 ID:B0rJP5g4r.net
確かに防弾チョッキのおかげだわ…乙
69 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/04/12(金) 02:36:39.829 ID:LpVnieV3d.net
社員が作った防弾チョッキを抜き打ちで本人に着させてハンドガンでテストする防弾チョッキメーカーがあるらしい

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:26:03.465 ID:+K82aaAr0.net
女「ふぅー、ノドかわいちゃった」

女「オロナミンC飲もうっと!」ゴクゴク

女「ぷはーっ! おいしかった! 全部飲んじゃった!」

男「それ……オロナインH軟膏じゃない?」

女「あーっ!!!」

女「いっけなーい! オロナミンCと間違えてオロナイン飲んじゃった!」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:27:33.786 ID:3IK1cHTtr.net
あるある
7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:29:26.606 ID:+K82aaAr0.net
女「どうしよう、あたし死ぬの? 死んじゃうの?」

男「死にはしないと思うけど……本来飲むもんじゃないからなぁ、オロナイン」

女「ううう……許せない!」

女「これというのも、オロナミンとオロナイン、名前が紛らわしいのがいけないのよ!」

女「大塚製薬を訴えてやる!」
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:29:45.412 ID:e+q7A3+Qp.net
はははドジっ子め
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:30:19.168 ID:li11v850d.net
オロナインをゴクゴクいくのは難しそうだな
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:31:09.495 ID:+K82aaAr0.net
裁判所――

裁判長「これより裁判を開廷します」

女「はーい!」

男「裁判所なんてはじめて来たからワクワクするよ」

裁判長「それでは原告から、言いたいことを言って下さい」

女「遠慮なく!」
14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:34:11.936 ID:+K82aaAr0.net
女「えーと、あたしはさっきオロナミンCと間違えてオロナインを飲んじゃいました!」

女「これというのも名前が似てるからです! だから賠償金を100万ぐらいよこしなさい!」

裁判長「では続いて被告、どうぞ」

弁護士「えー、ご覧の通り、オロナミンCは炭酸飲料、オロナインH軟膏は軟膏です」

弁護士「普通、間違えません」

裁判長「その通りですね」

女「くぅ……反論できない」

裁判長「勝負ありッッッ!!!」
15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:34:46.042 ID:/WQQhmCO0.net
勝負だったのかよwwwww
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:36:35.974 ID:zwPQwqJAM.net
ゆるゆる裁判でワロタ
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:36:53.035 ID:li11v850d.net
終わっちゃったじゃん
18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:37:36.141 ID:+K82aaAr0.net
女「あーあ、負けちゃった」

男「裁判所始まって以来のスピード決着だったらしいね」

男「こうなったら次は、オロナインが飲んでも大丈夫かどうか調べよう」

男「えーっと、成分の欄は……」


1g中にクロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)を10mg含有します。


男「クロルヘキシジングルコン酸塩液ってなに?」

女「さあ、クロルヘキシジングルコン酸塩液なんて聞いたことない」

男「どうすればクロルヘキシジングルコン酸塩液のことが分かるかな?」

女「そうだ! 博士ならきっとクロルヘキシジングルコン酸塩液を知ってるよ!」
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:40:19.928 ID:+K82aaAr0.net
博士「おお、お前たちか。よく来たのう」

男「博士、クロルヘキシジングルコン酸塩液について教えて下さい!」

女「お願い!」

博士「クロルヘキシジングルコン酸塩液か……こりゃまた厄介な問題を持ち込んできたのう」

博士「よかろう、ではさっそくワシが開発したスーパーコンピュータに入力しよう」

博士「すぐ答えが出るぞ」


ウイーン ガガガガガ バリバリバリバリバリ ドドドドドド

ウインウインウインウインウイン ガシャーンガシャーンガシャーンガシャーンガシャーン

ドドドドドドドドド ウイーン ズガガガガガガガガ ウイーン

バチバチバチバチバチバチ ボボボボボボボボ バババババババババ

ピカーッ!!!


博士「……出る!」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:42:50.339 ID:+K82aaAr0.net
『ワカリマセン』



博士「どうじゃ、画期的じゃろう! 分からないことはちゃんと分からないと答えるのじゃ!」

男「すげー!!!」

女「すごーい!!!」
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:43:13.281 ID:qnTq023Ea.net
すげー
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:44:40.390 ID:zwPQwqJAM.net
世界初レベルにすげえ
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:44:55.514 ID:+K82aaAr0.net
男「だけど結局、クロルヘキシジングルコン酸塩液の正体は分からなかったな」

女「今のところ、体に不調はないけど……ちょっと不安」

女「あ、そうだ! だったらオロナミンCを飲めば相殺できるかも!」

男「なるほど、飲んでみろよ!」

女「うん!」ゴクゴク

女「ぷはーっ、元気ハツラツゥ!」
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:48:28.572 ID:+K82aaAr0.net
女「……ん?」ボコボコ

男「どうした?」

女「なんだかお腹の中で、なにかが暴れてるの!」ボコボコ

男「な、なんだって!?」

女「どうしよどうしよ、全然おさまらない!」ボコボコ

男「は、博士! どうしましょう!?」

博士「うむ、こういう時は……」
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:50:07.862 ID:+K82aaAr0.net
博士「スーパーコンピュータにどうすればいいのか聞くんじゃ!」

男「なるほど!」

女「医療までカバーしてるんですね!」


ウイーン ガガガガガ バリバリバリバリバリ ドドドドドド

ウインウインウインウインウイン ガシャーンガシャーンガシャーンガシャーンガシャーン

ドドドドドドドドド ウイーン ズガガガガガガガガ ウイーン

バチバチバチバチバチバチ ボボボボボボボボ バババババババババ

ピカーッ!!!


博士「……出る!」
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:52:16.458 ID:+K82aaAr0.net
『ワカリマセン』



博士「どうじゃ、分からないからちゃんと分からないと答える! 素晴らしいコンピュータじゃろう!」

男「すげー!!!」

女「すごーい!!!」

男「じゃ、お医者さん行こっか」

女「うん」
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:53:02.627 ID:NYTMAe3q0.net
ワロタ
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:55:14.538 ID:+K82aaAr0.net
医者「えっ、オロナミンCとオロナインを飲んでしまった!?」

女「はい」

医者「それはまずいことをしましたなぁ」

女「どうしてですか?」

医者「オロナミンCとオロナインH軟膏はともに大塚製薬のエースです」

男「たしかに」

医者「いわば、永遠のライバルなのです」

女「ライバル……!」
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 01:58:24.499 ID:+K82aaAr0.net
医者「そのライバル同士が、同時に飲み込まれてしまうと――」

医者「互いに競争し合い、共に進化してしまうのです」

女「つまり、今私の胃袋ではオロナミンCとオロナインが進化してるってこと?」

医者「おっしゃる通り! ダーウィン・ストマックというわけですな」

医者「おそらく二つとも、すでに生命体のような存在になっているはず」

女「えーっ!?」

男「どうすればいいんでしょう!?」

医者「打つ手は一つしかありませんな」
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:00:16.611 ID:+K82aaAr0.net
医者「産むのです」

女「分かりました!」

女「いっけーっ!!!」

オロナミーン オロナイーン

男「なんか出てきた!」
35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:00:31.194 ID:oFERuXgir.net
なんだこれ…
38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:02:19.616 ID:+K82aaAr0.net
男「産まれたぞ……!」


オロナミンC「……」

オロナイン「……」


男「大丈夫か?」

女「うん、あたしは平気だけど……」
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:06:32.258 ID:+K82aaAr0.net
オロナミンC「オロナイン……」

オロナイン「なんだ」

オロナミンC「決着つけようぜ……どっちが大塚製薬のエースなのかよォ!」オロロロロロ…

オロナイン「望むところだ!」オロロロロロ…

オロロロロロロロロロロロロ…



男「ぐっ……なんというオロ気……ッ!」

女「戦いが始まる! どっちが勝つかまるで予想できないわ!」

博士「だったらワシに任せなさい」
41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:09:13.286 ID:+K82aaAr0.net
博士「スーパーコンピュータにどっちが勝つのか聞くんじゃ!」

男「おおっ!」

女「勝敗予想まで出来るのね! 競馬のこと聞いたら大儲けできそう!」


ウイーン ガガガガガ バリバリバリバリバリ ドドドドドド

ウインウインウインウインウイン ガシャーンガシャーンガシャーンガシャーンガシャーン

ドドドドドドドドド ウイーン ズガガガガガガガガ ウイーン

バチバチバチバチバチバチ ボボボボボボボボ バババババババババ

ピカーッ!!!


博士「……出る!」
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:11:20.981 ID:+K82aaAr0.net
『ワカリマセン』



博士「どうじゃな、分からなければ正直に答えるんじゃ! エラーなどでごまかしたりはせん!」

男「すげー!!!」

女「すごーい!!!」

医者「さすがスーパーコンピュータ……」
43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:14:43.481 ID:+K82aaAr0.net
オロナミンCとオロナインH軟膏、甲乙つけがたいライバル同士が向き合う。

死闘が始まった。


さっそくオロナインは自身の白い軟体さを生かし、オロナミンCを取り込もうとする。

数多くの皮膚の悩みを解決してきた白い津波が、オロナミンCに襲いかかる。

しかし、オロナミンCもそうやすやすとは取り込まれたりはしない。

炭酸飲料であることに由来する泡、その泡が弾ける際に生じる衝撃で、オロナインを迎撃する。


一進一退の攻防が続く。

周囲の人間たちには、もはや固唾を飲んで見守るしか術はなかった。
44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:17:21.583 ID:+K82aaAr0.net
超高速の攻防は無数の火花を生み、火花は儚く散っていく。

まるで季節外れの花火大会のような様相。


オロナミンCが微笑む。

「やるじゃねえか」

オロナインも口元を緩める。

「貴様こそな」


互いに分かっていた。決着の刻が近いことを。

周囲の人間も分かっていた。次の激突で決まることを。

スーパーコンピュータだけがただ一台、こう呟いていた……。

『ワカリマセン』
45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:18:41.049 ID:VXxUxeKir.net
スパコンwwwww
46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:20:15.137 ID:+K82aaAr0.net
しかし、その時であった。


女「やめてーっ!!!」

オロナミンC「!」

オロナイン「!」


激突の寸前、二人を産んだ女が戦いに割って入ったのだ。
47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:23:14.539 ID:+K82aaAr0.net
女「二人とも、もうやめて!」

オロナミンC「お袋……」

オロナイン「母上……」

女「あなたたちは二人とも、あたしが産んだ我が子なの!」

女「あなたたちがこれ以上傷つく姿なんて見たくない!」

女「まして、どちらかが死んじゃうなんて、絶対……」ウッウッ…
48 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:26:29.227 ID:+K82aaAr0.net
オロナミンC「分かった……戦いはやめようぜ」

オロナイン「うむ、親不孝をするのは私の望むところではない」

女「二人とも……!」



『見テ下サイ、全テ私ノ計算通リデス!』

博士「おおっ! こうなることを読んでいたとは!」

男「すげー!!!」

医者「さすがスーパーコンピュータ……」
49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:28:22.074 ID:qnTq023Ea.net
スパコンすげぇな
50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:29:56.973 ID:+K82aaAr0.net
オロナミンC「だけどさ、お袋」

女「ん?」

オロナミンC「誰が大塚製薬のエースかっていうのは、きっちり決着をつけときたいんだ」

オロナイン「ああ、こういう選択を委ねるのは卑怯かもしれんが、母上が審判をしてくれないか」

オロナイン「母上の決定なら我々もいさぎよく従う」

女「うん、分かった」

女「今日のあたし、裁判したり出産したり喧嘩を止めたり、とっても忙しかったから……」
53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:31:05.802 ID:+K82aaAr0.net
女「動き回って汗をかいた時にはやっぱりポカリ!」グビグビ


勝者、ポカリスエット!!!







― 完 ―
55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/03/29(金) 02:34:30.925 ID:VXxUxeKir.net
コンビニでポカリ買ってくるわ

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 21:59:14.714 ID:M6cBcT490.net
勇者「……トドメだっ!」

勇者「雷神斬ッ!!!」

ズバシュッ!

魔王「ぐあああああっ……!」

魔王「500年前の恨み、晴らせず、かっ……!」ガクッ

女魔法使い「やったぁ!」

勇者「ふぅ……これでようやく世界に平和が戻る」
2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:03:12.703 ID:M6cBcT490.net
国王「勇者よ、魔法使いよ、よくぞ魔王を倒してくれた」

国王「さすが勇者の血を引く者と、魔法の名家で育った者のコンビだけある」

勇者「いえ、魔王は復活したてで、強さは不完全でしたから」

女魔法使い「それにあたしたちは自分の使命を果たしたまでです」

国王「そう謙遜するでない。ではさっそく……」

国王「国を挙げての大宴会といこうではないかァ!!!」

勇者「大騒ぎが好きだからなぁ、この人……」

女魔法使い「一週間はやるわね、きっと……」
4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:06:26.890 ID:M6cBcT490.net
勇者「あー、ようやく解放されたぁ……」

女魔法使い「一週間どころか、一ヶ月もやるとはね……」

女魔法使い「でも、女の子にもキャーキャーいわれて気分よかったでしょ?」

勇者「そりゃ気分はいいけど……」

キャーキャー! ユウシャサマー! コッチムイテー!

勇者「どこ歩いててもこれだと、さすがに参っちゃうよ。落ち着ける場所がない」

女魔法使い「だったら気晴らしに、他の町でも行こっか」

勇者「他の町?」

女魔法使い「あんたを知ってる人がいそうにない町よ。そうすれば一息つけるでしょ」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:08:13.710 ID:M6cBcT490.net
ある小さな町

女魔法使い「この町なら、あんたの顔知ってる人も少ないんじゃない?」

勇者「ああ、ゆっくり休めそうだ」

女魔法使い「じゃあ、その辺の店でご飯でも食べよっか?」

勇者「そうだな」
7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:11:49.599 ID:M6cBcT490.net
キャーキャー! ユウシャサマー! ステキー! カッコイイー!



女魔法使い「うわっ!」

勇者「この町にも、俺を知ってる人がいたのか……!」

女魔法使い「やっぱりここでもあんたは休めないみたいね。あんたの知名度舐めてたわ」

勇者「はぁ……」
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:12:37.225 ID:ghWWw1FLr.net
有名税ってやつか
9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:15:37.355 ID:M6cBcT490.net
勇者「いや、ちょっと待てよ?」

女魔法使い「ん?」

勇者「どうやら、今の声は俺に対してじゃなくて――」


「ステキー!」 「勇者様ー!」 「こっち向いて〜!」

偽勇者「いやぁ〜、苦しゅうない、苦しゅうない」


勇者「あいつに対するものだ」

女魔法使い「なにあれ……」
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:19:51.992 ID:M6cBcT490.net
キャーキャー! キャーキャー!

偽勇者「みんな、押さないで、押さないで〜!」



勇者「……」

勇者「どうやら俺になりすまして、みんなからチヤホヤされようって魂胆みたいだ」

女魔法使い「有名になると、ああいうバカが現れるからね〜」

女魔法使い「どうする?」

勇者「ほっとけよ、別に悪さしてるわけじゃないし」

勇者「それにここで出しゃばったら、俺が勇者だってバレて、この町に来た本来の目的がパーになる」

女魔法使い「それもそっか」
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:23:15.007 ID:M6cBcT490.net
主人「あの、勇者様〜、酒場の者なんですが」

偽勇者「あん?」

主人「先ほどのお代を……」

偽勇者「おい、俺は勇者だぜ? 金取ろうってのかよぉ〜? あ?」

主人「しかし、私にも生活がありますから……」

偽勇者「知らねえよ、ンなこたぁ! 魔王をやったこの剣で斬られてえのか!?」ジャキッ

主人「ひっ!」
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:25:44.402 ID:ghWWw1FLr.net
悪いやつだった
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:26:31.206 ID:M6cBcT490.net
偽勇者「……ん」

田舎娘「?」

偽勇者「君、可愛いね! チューしよ! チュー!」

田舎娘「ええっ!?」

偽勇者「んーっ!」

田舎娘「ちょ、ちょっと、やめて……」

偽勇者「いいじゃねえかよ、チュー! ベロ入れてチュー!」



女魔法使い「ちょっとちょっと、悪さし始めちゃったよ?」

勇者「放っておくわけにはいかなくなったな……」
14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:29:35.658 ID:ppfJx3v80.net
偽勇者って聞くと柴田亜美思い出す
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:30:09.527 ID:M6cBcT490.net
偽勇者「チューッ!」

勇者「あのー、勇者様!」

偽勇者「ちっ、いいところで……なんだお前?」

勇者「勇者様に憧れている者です」

偽勇者「そりゃいい心がけだ。それで?」

勇者「あなたは魔王を倒した……あの勇者様なんですよね?」

偽勇者「うむ、その通りだが?」

勇者「へぇ〜、そうなんですかぁ!」

勇者「しかし、そんな重要人物が城下町を離れて、いったいなにをやってるんです?」

偽勇者「う……」

女魔法使い(自分だって離れてるのに、よく言うわ……)
18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:34:05.226 ID:M6cBcT490.net
偽勇者「えーと……城下には、俺のことを知ってる人が多すぎてな。落ち着ける場所がないのだ」

偽勇者「だから、この町に休息に来たのだよ」

勇者「なるほどなるほど〜」

勇者「でも、それだとさっきみたいに自分が勇者って誇示するのはおかしくないですか?」

偽勇者「う……」

ドヨドヨ… タシカニ… ムジュンシテル…

偽勇者「うるっせえな! だからなんだってんだよ! 俺は正真正銘、勇者なんだよ!」

勇者「分かりました分かりました」

偽勇者「分かったならもういいだろ、消え失せろ!」
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:33:02.068 ID:CCddiAsa0.net
頭文字Dであったなこのシチュ
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:35:25.722 ID:3onI6QSF0.net
偽プロジェクトDか
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:36:47.028 ID:WIkyDaKE0.net
ふむふむ
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:37:42.072 ID:M6cBcT490.net
勇者「ちょっと待って下さい」

偽勇者「なんだよ?」

勇者「俺も剣をやってるんですが、ぜひとも勇者様の剣術を見せてもらえませんか?」

偽勇者「……いいとも」チャキッ

偽勇者「えいっ! えいっ! せやっ!」ブンッブンッブンッ

オオッ…

勇者(なんだこのへっぴり腰は……笑いをこらえるのがキツイ)

女魔法使い(剣は素人のあたしでも、おかしい構えだって分かるわ……)
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:41:06.483 ID:M6cBcT490.net
勇者「お願いがあります!」

偽勇者「え?」

勇者「ぜひ俺に、稽古をつけて下さいませんか? こんな機会、めったにありませんから!」

偽勇者「え!? いや、それは、その……」

勇者「いいじゃないですか。ちょっとだけでいいんで!」

イイゾー! ユウシャサマオネガイシマス! ケンジュツミターイ!

偽勇者「あ、う……」

勇者「みんな見たがってますけど、どうしますか?」ニヤッ

偽勇者「分かった、やるよ……やりますよ!」
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:43:50.783 ID:M6cBcT490.net
勇者「……」チャキッ

偽勇者「ううう……」チャキッ


シーン…


「すごい睨み合いだ……」 「達人同士の対決って感じ!」 「緊張してきた……」

女魔法使い(達人同士? 超のつく達人とド素人の対決だっての……)
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:46:47.496 ID:M6cBcT490.net
偽勇者「じゃあ、行くぜぇ! とおりゃああああああっ!!!」

ギュオッ

勇者「!?」


――ギィンッ!


勇者「ぐ……ッ!?」ミシミシ…
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:48:54.500 ID:zvBzOTKN0.net
おや…
28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:49:12.744 ID:M6cBcT490.net
キィンッ! ギィン! ガキィンッ!

勇者(なんて重さ! なんて鋭さ! こいつ、やりやがる!)

偽勇者「……」ヒュオッ

スパッ!

勇者「ぐっ!」ブシュッ

勇者(まずい、このままじゃやられる! ――仕方ないッ!)
29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:49:58.633 ID:3onI6QSF0.net
まさかの
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:52:13.109 ID:M6cBcT490.net
勇者「十連斬!」

偽勇者「十連斬!」

ギギギギギギギギギギンッ!!!

勇者「……!」

偽勇者「……」ニヤッ

勇者(マ、マジか! 完全に同じ技で返された……! いや、むしろ精度はあっちの方が――)
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:54:24.405 ID:M6cBcT490.net
女魔法使い「ウソでしょ……!?」

女魔法使い(あたしの目がたしかなら、勇者の方が押されてない……?)



勇者「こうなったら……」

偽勇者「!」

勇者「あんたなら、これを受けても大丈夫だろ」

勇者「はあああああああああああああああ……!!!」バチバチバチッ
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:56:42.251 ID:M6cBcT490.net
勇者「喰らえ、雷神斬ッ!!!」

偽勇者「雷神斬ッ!!!」


ズガガガガァァァァァンッ!!!


勇者(そんな、最強の奥義であるこの技まで!?)

偽勇者「……」
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:00:23.938 ID:M6cBcT490.net
グググッ……!

勇者(ぐっ、しかも同じ技なのに押され――)

偽勇者「……」

偽勇者「稽古はこの辺にしておこうか」スチャッ

勇者「……くっ」ガクッ



ザワザワ… 

「よく分からんけどどっちも凄かった……」 「ひええ……」 「まるで勇者が二人いるみたいだ……」
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:04:23.424 ID:M6cBcT490.net
勇者「ハァ、ハァ、ハァ……」

偽勇者「ゆめゆめ鍛錬を忘れるなかれ……だ」

勇者「……!」

偽勇者「ああ、それとさっきはすまなかったな、お嬢さん! 怖がらせちゃって!」

田舎娘「い、いえ……」

偽勇者「あとちゃんと金は払う。受け取ってくれ」サッ

主人「え!? あ、こりゃどうも……」

偽勇者「それじゃさいなら!」スタスタ…



シーン…
37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:07:14.093 ID:M6cBcT490.net
勇者「……」

女魔法使い「勇者……」

勇者「俺は魔王を倒したことで、知らず知らずのうちに慢心してた」

勇者「だけど世界はまだまだ広い……世の中にはあんなに強い人もいるんだ」

勇者「これからも剣の修行は欠かさず続けるぞ!」

女魔法使い「一休みするはずが、とんだ達人に出会っちゃったね」
38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:10:21.689 ID:M6cBcT490.net
……

……

過去戦士「お、帰ってきたか」

過去戦士「冥界の神にやっと許可をもらえて、500年ぶりに行った現世はどうだった?」

偽勇者「……ふふっ、なかなか楽しめた」

偽勇者「俺の子孫を見つけたからニヤニヤしながら喝を入れてきてやったよ」







― END ―
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:11:28.675 ID:zvBzOTKN0.net
師匠かと思ったら先祖だった
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:14:03.476 ID:XUo++4NLr.net
ご先祖様乙
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:26:48.086 ID:a5h/krdZ0.net
ご先祖見損なったわ墓参りしない

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:37:02.472 ID:8k03/7EV0.net
俺「殺気が漏れていたからな」

暗殺者「くくく……私としたことが。では、殺気を消すとしましょう」スゥ

俺「!?」

俺「殺気が消えて、姿が見えなくなった!?」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:39:31.121 ID:8k03/7EV0.net
俺「でも、いるんだろ?出てこいよ」

暗殺者「バレてしまいましたか」スゥ

俺「殺気は消えても、視線を感じていたからな」

暗殺者「なるほど……。それでは、視線を向けないようにしましょう」スゥ

俺「!?」

俺「視線も感じなくなって、姿が消えた!?」
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:41:43.833 ID:8k03/7EV0.net
俺「それでもいるんだろ?出てこいよ」

暗殺者「ほぅ……私の存在を感じとりましたか」スゥ

俺「第六感ってやつさ」

暗殺者「それでは、第六感にもひっかからないようにしませんと」スゥ

俺「!?」

俺「俺の第六感でも感じとれなくなって、姿が消えた!?」
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:42:20.481 ID:OHrTFLKNM.net
雑wwwww
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:45:22.674 ID:GmOihfkw0.net
アホかな?
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:45:33.962 ID:cGm6W/v4d.net
イチャついてんじゃねーよ
18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:45:46.062 ID:8k03/7EV0.net
俺「……いるよな?」

暗殺者「……ふむ、まだバレますか」スゥ

俺「経験の差ってやつさ」

暗殺者「私も今回の仕事でいろいろ経験させてもらってますからね。その経験の差もなくなりますよ」スゥ

俺「チッ……経験の差もなくなって、姿が見えなくなっただと!?」
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:46:24.482 ID:OHrTFLKNM.net
わろた
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:47:46.254 ID:8k03/7EV0.net
俺「……」

暗殺者「……」スゥ

俺「!?」

暗殺者「……ニヤリ」スゥ
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:48:59.720 ID:RsgZyLTc0.net
なんなんだよ
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:49:42.193 ID:8k03/7EV0.net
俺「おい!!!」

暗殺者「……なんですか?」スゥ

俺「お前は暗殺者だよな?」

暗殺者「おかしなことを聞きますね。あなたを殺すように依頼された暗殺者で間違いないですよ」スゥ

俺「!?」
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:51:55.119 ID:kXwSlnF+0.net
かくれんぼかよ
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:53:04.883 ID:DAPnd2Yza.net
なんでも出来るなこの暗殺者
25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:52:59.728 ID:8k03/7EV0.net
俺「話は終わってないぞ!出てこいよ」

俺「いるのはわかってるんだぞ!!」

俺「おい!!!」

俺「おい!!!おい!!!おい!!!」
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:54:23.881 ID:8k03/7EV0.net
俺「……出てこいよ」

俺「……なぁ」

俺「……いるんだろ?」
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:56:27.648 ID:8k03/7EV0.net
俺「……出てきてくれ」

俺「……いるのはわかってるんだ」

俺「……いるよな?さっきまでいたんだし」

俺「……なぁ?なぁ?なぁ?」
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:56:35.974 ID:Rq1bBdwx0.net
居なくなって初めて分かるんだ
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:57:37.902 ID:UayTiMVr0.net
さみしがりかよ
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:59:09.789 ID:hkIBawKW0.net
当たり前のことじゃなかったんだよな…
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 01:00:25.708 ID:8k03/7EV0.net
俺「……」

俺「……」

俺「……」

俺「……頼む、いるんだろ?」
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 01:07:10.163 ID:8k03/7EV0.net
俺「……はぁ」

暗殺者「……」スゥ

俺「!?」

俺「いた!!!やっぱりいた!!思ったとおりだ!!!気づいていたからな!!」

暗殺者「……」

俺「消えるな!!……まだ消えないでくれ」
44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 01:13:41.610 ID:8k03/7EV0.net
俺「えっと……あの、その」

暗殺者「……ニコッ」スゥ

俺「あああああああああ!!!!!」

俺「あああああああああ!!!!!」

俺「いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!
いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!
いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!
いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!いるだろ!」

俺「出てこい!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!
出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!
出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!出てこい!!」



暗殺者(これで対象者の精神は殺せましたね。依頼完了です)スゥ

45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/24(日) 01:15:58.614 ID:MIE76feyK.net
怖いな…

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 18:58:41.796 ID:KEzR94Ji0.net
勇次郎「刃牙よ……」

刃牙「なに?」

勇次郎「異世界転生小説って知ってるか?」

刃牙「異世界……? ゴメン、ワカんない……」

勇次郎「一言でいや、現世で死んだヤツが異世界で活躍するって物語だ」

刃牙「へぇ〜、面白そう」
4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 18:59:23.250 ID:25aj/yiZ0.net
スレタイでちょっとニヤけた
9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:02:30.377 ID:vq0qnI9S0.net
ピクルか武蔵かな
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:03:29.973 ID:KEzR94Ji0.net
勇次郎「しかしながらこの分野(ジャンル)、大半を占めているのは――」

勇次郎「チートだの、ハーレムだの、己の願望を具現化したかの如き愚にもつかぬ駄文だという」

刃牙「相変わらず手厳しいね、オヤジは」

勇次郎「とはいえ、戯れに踏み込んでみる価値はある領域と考える」

勇次郎「そこで……だ」

刃牙「?」

勇次郎「俺も異世界転生小説とやらを執筆してみることにした」

刃牙「エ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:04:42.064 ID:d3G6Jfj/r.net
オイオイオイ
15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:05:37.626 ID:SDflmJoA0.net
転生しなくても俺ツエーできるやつに気持ちが分かるのか
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:06:18.628 ID:KEzR94Ji0.net
刃牙(“範馬勇次郎”と“執筆”――)

刃牙(これほど似つかわしくないものがこの世にあるだろうか)

刃牙「どうやって書くの?」

勇次郎「もちろんパソコンでだ」

刃牙「オヤジ、パソコンなんて持ってたっけ?」

勇次郎「ストライダムのヤロウに、適当なのを見繕ってもらうことにする」

刃牙(キャプテン……今日もお疲れ様です)
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:08:15.367 ID:KEzR94Ji0.net
ストライダム「パソコン? お安い御用だが……」

勇次郎「よし……すぐ用意しろ」

ストライダム「しかしユージロー、パソコンなどなにに使うのだ?」

勇次郎「小説の執筆だ」

ストライダム「What!?」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:09:22.657 ID:flGp6J8K0.net
キーボード破壊しそう
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:10:14.919 ID:NwleA0J0a.net
寧ろ滑らかなタッチタイピングで刃牙が度肝抜くパターン
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:11:16.853 ID:KEzR94Ji0.net
カタカタカタ…

勇次郎「……」

ストライダム(Oh……見事なタイピングだ)

ストライダム(いったいどんな小説を……)

勇次郎「ストライダム、覗き見はマナー違反だぜ」ギンッ

ストライダム「ソ、ソーリー……」

ストライダム「ちなみに君の小説、読者第一号は誰に……?」

勇次郎「そうだな……やはり刃牙だろう」

ストライダム(刃牙……いつもいつも大変だな)
25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:15:00.827 ID:KEzR94Ji0.net
勇次郎「完成(でき)たぞ」

刃牙「できたの!? てか、ホントに書いてたの!?」

勇次郎「当たり前だろう」

勇次郎「書いたやつを印刷して、雑にではあるが一冊の本のようにしてみた」

勇次郎「読んでみろ」

刃牙「ウ、ウン……」

刃牙(オヤジの書いた異世界転生小説……一体どうなってしまうんだ!?)
28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:19:16.540 ID:KEzR94Ji0.net
舞台は大帝国が支配する、古い西欧風のファンタジー世界。

転生した≪主人公≫は、片田舎である母親の一人息子として生を受ける。



刃牙「アレ……? 思ったよりマトモじゃん」

刃牙「文章も読みやすくて引き込まれるし、これ案外イケるんじゃない?」

勇次郎「おだてるんじゃねェ」

刃牙(きっとこの≪主人公≫が、大帝国を倒すハナシになるのかな……)
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:22:35.877 ID:KEzR94Ji0.net
≪主人公≫は生後間もなく、母親に授乳を強要。

産まれた時にはすでに歯が生えていた。

母親はこの屈辱に耐えられず、我が子の元を去る。

この日、この異世界の全生物の強さのランクが自動的に一つ下がった。



刃牙「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」

勇次郎「どうした?」

刃牙「イヤ……なんでもない」

刃牙(オヤジィ……いきなり飛ばしすぎだっつーの!)
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:23:32.356 ID:BxktRIZt0.net
ワロタ
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:24:52.711 ID:sdxMnH7Jd.net
自伝じゃないですかーやだー
35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:25:16.978 ID:HxsMzH4Xd.net
ただの自伝で草
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:26:00.365 ID:KEzR94Ji0.net
≪主人公≫にとって戦場は遊園地も同然であった。

多くの敵を屠ったその背中には、いつしか“龍(ドラゴン)”が宿っていた。



刃牙「鬼(オーガ)は龍(ドラゴン)に変えてきたんだ」

勇次郎「まァな。そっちの方が読者ウケがいいンじゃねぇかと判断した」

刃牙(ちゃんと研究してらっしゃる……)
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:29:33.296 ID:KEzR94Ji0.net
大帝国は≪主人公≫を恐れ、≪主人公≫と友好条約を結ぶ。

歴代皇帝は着任時、≪主人公≫へ宣誓することが義務となるのだった。



刃牙「早ッ!」

勇次郎「なにがだ?」

刃牙「まだ20ページぐらいなのに、もう大帝国が敗けちゃったじゃんッ!」

勇次郎「どうでもいいところは省略(はしょ)るのが主義だ」

刃牙「主人公が大帝国を倒す物語だと思ってたのに……」
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:32:41.737 ID:UOzHCuz/0.net
ほぼ自伝でワロタ
41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:33:50.132 ID:KEzR94Ji0.net
≪主人公≫は矢を放たれる前にキャッチした。

≪主人公≫は巨大な象を屠った。

≪主人公≫は雷に打たれたが、そのまま散歩を続けた。

≪主人公≫は拳で地震を止めた。



刃牙「……」

刃牙「スゴイね……この主人公」

勇次郎「別に大したことはねェだろ」

刃牙(イヤイヤイヤ……アンタの基準じゃフツーなのかもしれないけどさ……)
43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:38:14.162 ID:KEzR94Ji0.net
やがて、≪主人公≫にも≪息子≫ができた。

≪主人公≫は≪息子≫を鍛え上げた。

≪息子≫は≪主人公≫の血を色濃く受け継いでおり、瞬く間に格闘技の王者になった。



刃牙「これ、もしかして――」

勇次郎「うむ、お前がモデルだ」

刃牙「やっぱり……」

刃牙(この息子、やたら強く書かれてるけど、嬉しいやら恥ずかしいやら……)
45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:40:27.126 ID:KEzR94Ji0.net
≪主人公≫は、虎より強い達人に勝ったり、100年以上生きる妖怪ジジイと戦ったり、

力自慢の怪人と力比べして圧倒したり、古代人や二刀流の剣士と出会ったりした。



刃牙「多少アレンジされてるけど、だいたいどの人かワカる!」

勇次郎「アイツらも、俺の小説に出られて光栄だろうぜ」
47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:45:29.717 ID:KEzR94Ji0.net
≪主人公≫と≪息子≫は激しい闘いを繰り広げる。

最終的に≪主人公≫は≪息子≫に手作りのスープを飲ませ、「ウマい」と褒められた。





刃牙「読み終わった……けど」

刃牙「これほとんど実話じゃんッッッ!」

勇次郎「リアリティを追求するなら、実体験を土台にするのが当然だろう」

勇次郎「俺の小説は妄想を書き殴っただけのそこらの有象無象とはワケがちげェんだ」

刃牙「そうかい……。だけど、一つだけ事実と違うところがあるね」

勇次郎「なんだ?」

刃牙「オヤジの味噌汁は少ししょっぱい」

勇次郎「イヤミかキサマッッッ!!!」
49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:49:34.231 ID:KEzR94Ji0.net
刃牙「だけど面白かったよ!」

勇次郎「……そうか」

刃牙(心なしかホッとしてたような……この人にもホッとするなんてことがあるのか)

刃牙「じゃあ、この小説を本格的に書籍に――」

勇次郎「うむ、アニメ化する」

刃牙「はい?」

刃牙「あの……普通は、小説のアニメ化って、まず小説を本として売り出して」

刃牙「人気が出たら、アニメ化するって流れだと思うンだけど……」

勇次郎「不要だ」

刃牙「へ」

勇次郎「いきなりアニメ化するッッッ!!!」

刃牙「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:51:51.796 ID:BxktRIZt0.net
流石オーガは違うぜ
53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:53:01.041 ID:5+EWI5Hk0.net
ガトリング砲みたいな勢いでセル画描き上げそう
54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:53:40.779 ID:KEzR94Ji0.net
大手アニメ制作会社代表取締役社長、本山耕介氏(53)はこう語っている。

「ええ……いきなりでしたね」

「いきなり部屋に乗り込んできて、原稿を机に叩きつけ――」

「“これをアニメ化しろ”」

「“失敗は許さねェ”」

「ええ、この二言だけでした」

「断る? ムリムリムリムリムリ」

「次の瞬間、私の知る限りの凄腕のアニメーター達に片っ端から電話かけてましたわ」
57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:56:46.849 ID:KEzR94Ji0.net
刃牙「いよいよ今日が、アニメ第一話の放映日だね」

勇次郎「うむ」

刃牙「どんなアニメになってるか楽しみだなァ」

勇次郎「所詮アニメなど絵に音と動きがついただけのシロモノ……大の大人が見るもんじゃねェがな」

刃牙(そのわりに口元が緩んでるよ……オヤジ)

刃牙「お、開始(はじ)まった!」

勇次郎「……」ギンッ
59 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 19:59:29.354 ID:KEzR94Ji0.net
……

刃牙「……ウン、よかったよ!」

刃牙「俺アニメってあまり見たことないけど、キャラクターがぬるぬる動いてたし」

刃牙「声優の演技や演出もすごくよくて、オヤジの原作にも忠実だったもん!」

勇次郎「フン……思ったよりは上等な出来だったといえるだろう」

勇次郎「とにかくこれで、昨今のおよそ現実味のない異世界小説に一石を投じれたのは間違いねぇ」

勇次郎「さっそくネット上で感想を見てみるか」

刃牙「ア……それはやめた方が……」

勇次郎「どれ……」
61 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:02:33.867 ID:KEzR94Ji0.net
『作画や演出は最高だったのにシナリオが荒唐無稽』

『チート主人公大好きだけど流石にこれはやりすぎ』

『主人公強すぎてつまんねwwwwwwwwww』

『妄想もここまでいくと逆に尊敬する』

『リアリティなさすぎだろ……一話切り余裕でした』


勇次郎「殺゛し゛て゛や゛る゛〜!!!」

刃牙「ヤッパリね……」







― 完 ―
63 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:05:49.430 ID:BxktRIZt0.net

面白かった
65 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:06:17.409 ID:12Wgcc7W0.net
息子じゃなくて美少女の娘なら大絶賛してくれたに違いない
67 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:09:52.840 ID:uQHSGE/R0.net
叩いてたやつのとこまで行くんだろうな勇ちゃん
71 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 20:17:21.220 ID:c1WMCA7O0.net
>>67
随分とアナログないぬやしきだな

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:37:06.166 ID:xMR8gRSk0.net
女「へぇ〜、小林製薬に勤めてらっしゃるんですか!」

男「うん、まあね」

女「すごい!」

男「いや、大したことないよ」

女「でもCMをバンバンやってるし……『あっ、小林製薬!』って」

男「CMやってる会社なんていくらでもあるじゃないか」

女「いえいえ、小林製薬はすごい会社ですって!」

男「ホメスギン」

女「えっ」
9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:46:59.555 ID:r1Hyluj+0.net
ワロタミン
3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:40:17.412 ID:xMR8gRSk0.net
女「あの……?」

男「あ、俺、今なんていいました?」

女「聞き間違いじゃなければ、“ホメスギン”って……」

男「失礼、いつも商品名を考えてるから、たまにうちの商品名っぽい言葉を出してしまうんだ」

女「ああ、なるほど」

男「気を取り直して、食事にしよう」

女「そうですね」
5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:43:37.150 ID:xMR8gRSk0.net
店員「こちら、ワインでございます」

女「どうも〜」

男「ブドウジール」

女「?」

店員「ステーキでございます」

女「わっ、おいしそ〜!」

男「ヤケタニック」

女「!?」

女「あの……また、どことなく小林製薬っぽい言葉を……」

男「これは失礼! つい……! さ、食べよう!」
6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:45:15.908 ID:xMR8gRSk0.net
女「おいしかった〜!」

男「うん、評判通りのレストランだったね」

女「お会計は……半々でいいですよね?」

男「ワラナイン」

女「へ?」

男「あ、またも失礼……割り勘じゃなくていいよ。ここは俺が払うから」

女「そんな……悪いですよ。割り勘にしま――」

男「ココオゴル」

女「!」ビクッ

女「じゃあ……お願いします」
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:46:18.376 ID:OZ3eXfgL0.net
ジワジワーロス
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:47:22.087 ID:5hwk/+5W0.net
クダラ軟膏
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:47:29.777 ID:xMR8gRSk0.net
女「ごちそうさまでしたー」

男「ええ、それじゃまた」

女「……」

女(友達に紹介されて会ってみたけど、真面目そうでいい人じゃない)

女(ちょっと変わったところもあったけど……)

女(連絡先も交換したし、あとで『また会えますか?』って送っておこうっと)
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:49:32.507 ID:Y2aspM9Q0.net
ゼヒヨロコンデ
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:50:03.040 ID:xMR8gRSk0.net
……

女「また会って下さるなんて、ありがとうございます」

男「いえ、こちらこそ誘ってもらえて嬉しいよ」

女「あらま。もしかして……私の容姿がタイプだったとか? ……なーんて」

男「ヤヤビジン」

女「ど、どうも」
14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:52:46.313 ID:xMR8gRSk0.net
アハハハ… ウフフフ…

女「私たち、気が合うわね! 今日一日ですっかり打ち解けちゃった!」

男「うん、話してて楽しいよ」

女「よかったら、これから私の家に来ない?」

女「実は私、料理には自信あって、手料理を食べてもらいたいし……」

男「ぜひ、寄らせてもらうよ!」

女「だけど、家についたとたん、狼になるなんてのはやめてね〜」

男「ウルフノン」

女(小林製薬っぽくいわれるとかえって不安になる……)
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:55:26.228 ID:xMR8gRSk0.net
女「まだ時間あるし、ちょっとゲームでもやりましょうか?」

男「いいね、やろう!」

女「じゃあ交代でテトリスでも……まず私からね!」

女「よーし……」カチカチッ

男「ヨコヨコ!」

女「そうね、このブロックは横にした方が……」カチカチッ

男「ヨコヨコ! ヨコヨコ!」

男「ヨコヨコ! ヨコヨコ! ヨコヨコ! ヨコヨコ! ヨコヨコ! ヨコヨコ!」

女「アドバイスうるさい!」
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:57:06.993 ID:MyeUiiDGH.net
片言じゃねーか
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 00:58:34.826 ID:xMR8gRSk0.net
男「これは?」

女「この前買ったゲームで、まだプレイしてないの」

男「へぇ〜、勇者が魔王を倒しに行くゲームか。ちょっとやってみせてよ」

女「うん」

女「えぇっと、始める前に勇者の名前を決めなきゃいけないみたい」

男「マオタオス」

女「えっ」

男「マオコロス」

女「ええっ」

男「マオシナス」

女「小林製薬っぽい勇者はちょっと……」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:02:31.243 ID:xMR8gRSk0.net
女「そろそろゲームはやめて、ニュースでも見ましょうか」

TV『海外で大規模な暴動が発生し……。警官隊が出動し市民らと衝突……』

女「うわぁ、銃声も聞こえる。これじゃ暴動というより戦争みたい」

男「タコク戦場中」

女「えっ」

女「やっぱり銃って怖いよね……日本に生まれてよかった」

男「ガンコワワ」

女「心なしか、だんだんと小林製薬の発生率が高くなってるような……」

男「気のせいだよ、気のせい」
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:04:24.067 ID:xMR8gRSk0.net
女「さ、お待ちどうさま〜! 手料理を作ってみたわ!」

女「肉じゃがに、味噌汁に、オムライス! ありきたりな料理だけど……」

男「おおっ、うまそうだね」

男「いただきまーす」パクッ

女「……どう?」

男「デリシャアス」

女「よかったー!」
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:06:15.913 ID:xMR8gRSk0.net
男「今日はごちそうさま。本当においしかったよ」

女「いえいえ、あんなのでよければいつでもどうぞ」

男「星が……キレイだね」

女「ホント……」

男「だけど、君の方がもっとキレイだよ」

女「!」

女「やだ、そんな……くさいこといっちゃって」

男「え、消臭元いる?」

女「いらん」
25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:07:26.232 ID:5ukFH7yCr.net
消臭元wwwww
26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:09:29.433 ID:xMR8gRSk0.net
男「俺と……オツキアインして下さい!」

女「……!」

女(ちょっと小林製薬が混ざったところが気になるけど……)

女「はいっ!」

男「やった!」

女「これからはいっぱいデートしようね!」

男「もちろん!」
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:12:06.367 ID:xMR8gRSk0.net
……

女(晴れてあの人と付き合うことになったのに……)

女(このところ、全然デートしてくれなくなっちゃった)

女(この間も約束してたのに、ドタキャンしてきたし……)

女(まったくもう……なにやってんだろ……)

女(私のことなんて、どうでもよくなっちゃったのかな……?)
28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:15:35.715 ID:xMR8gRSk0.net
小林製薬にて――

上司「なんだ、このネーミングは! 全部ボツ!」バサッ

男「ううっ……」

上司「いいか、どんなに優れた商品が開発されても、ネーミングがダメならなんの意味もないんだ!」

上司「たとえば薬なら、いかにも効きそうな名前がついてこそ、最大の効力を発揮するのだ!」

上司「君のネーミングは全然ダメ! こんな名前では消費者は救われない!」

上司「ナットラン」

男「残業して、新商品の名前を考えます……」

男「あーあ、今夜もカエレナーイ」
29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:18:26.590 ID:xMR8gRSk0.net
男(……あ。彼女からLINEが……)


<今夜会えない?

<ごめん、今日も残業で会えないんだ

<だったらいつ会えるの?

<今は忙しいから約束できない

<なによそれ…

<スマナイン

<なにがスマナインよ!


男「しまった! ついクセで……」
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:19:48.720 ID:KxWsuL5jr.net
スマナインはあかんよ
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:20:31.431 ID:xMR8gRSk0.net
……

男(やっと今日はデートだ!)

男(今日は大事な話があるっていってたけどなんだろう?)

女「……」

男「お待たせ! 大事な話ってなんだい?」

女「私たち、別れましょ」

男「えっ」
32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:23:21.607 ID:xMR8gRSk0.net
男「どうして……!」

女「理由はいわなくても分かるでしょ?」

女「さよなら」



男「ああっ……待っ……」

男(仕方ないか……約束してたデートをキャンセルしたの、一度や二度じゃないし……)

男「失恋の傷は、いくらキズアワワでも癒やせないか……」シュワワワ

??「……」スッ

男(誰だ?)
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:25:14.126 ID:xMR8gRSk0.net
男「――ってあなたは!」

社長「……」

男「社長!? なぜ、あなたがここに……!」

社長「オイカケロン」

男「……!」

男「は、はいっ! 追いかけます!」
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:28:27.700 ID:xMR8gRSk0.net
男「待ってくれーっ!」タタタッ

女「あ……」

男「頼む、もう一度やり直してくれ!」

女「ダメよ、いくら追いかけてきたって……」

男「これをおでこに貼ってくれ」ペタッ

女「これは……熱さまシート!」ヒンヤリ

女「ああっ……頭がどんどん冷えて……クールダウンしていく……!」

女「そうだわ、あなたにも事情はあったんだもの! 今回は許してあげる!」

女「私、やっぱりあなたが大好き!」

男「俺もだよ!」
38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:30:46.709 ID:xMR8gRSk0.net
男「俺はもう君を手放したくない……」

男「結婚しよう」

女「はいっ!」

女「私、あなたのために毎日お弁当作るわ!」

男「嬉しいよ……!」



…………

……
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:33:35.307 ID:xMR8gRSk0.net
男「じゃ、行ってくるよ」

女「行ってらっしゃい!」

女「はい、お弁当」

男「おっ、ありが――」

男「……」

男「あのさ……このところ、弁当が手作りじゃなくなってきたよね」

男「昔はもっと手が込んでたのに、今はどれもこれもレトルト食品じゃないか」

女「だって私は小林製薬社員の妻よ? お弁当もそれらしくしなくっちゃ」

男「どういうこと?」
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:35:17.316 ID:xMR8gRSk0.net
女「レトールットおくだけ♪」

男「……俺の心はブルーレット」







おわり
43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:35:45.459 ID:CZAT3KjF0.net
いいなw
44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:35:54.564 ID:W6amXA9I0.net
最後ちょっと・・・
45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 01:37:46.698 ID:KxWsuL5jr.net
レトルトおくだけwww
47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/05(火) 02:12:52.584 ID:0cMaJziNp.net
オチナイス

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:16:43.187 ID:D926KEXJ0.net
DQN「俺の全財産……1200円」

悪友「オイオイ……今時小学生でももっと持ってんじゃねーの?」

DQN「だよなぁ……。よーし、こうなったら当たり屋でもやってひと稼ぎすっか」

悪友「当たり? 宝くじでも買うのか?」

DQN「アホか! 車にわざとぶつかって金を脅し取るアレだよ!」

悪友「冗談だよ、冗談。だけどあんなの下手したら死ぬだろ。大丈夫なのかよ?」

DQN「それがさ、当たり屋って意外とカンタンらしいんだよ」

悪友「へえ?」
3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:19:43.664 ID:D926KEXJ0.net
DQN「まず、いきなり道路に飛び出すじゃん? すると、運転手は当然ブレーキをかける」

悪友「うん」

DQN「で、あとはほとんど止まる寸前の車にこっちからぶつかっていくだけ」

DQN「これで……一回数万、うまくすりゃ十数万は脅し取れるらしい」

悪友「へえ〜、どこで知ったんだよ、そんなやり方」

DQN「『週刊ガチ話』で読んだ」

悪友「なんか一気にうさん臭くなってきたな……」

DQN「あっちに道路がある。さっそくやってみるか!」

悪友「どうなっても知らねえぞ……」
7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:22:24.246 ID:aYZzQ6M6a.net
悪友なのに乗り気じゃなくてワロタ
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:22:44.483 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ… ブロロロロ…

DQN「うん、ここはどの車も時速30〜40キロぐらいだからな。最悪死ぬことはないだろ」

悪友「どういう計算だよ……。つか、マジでやんのかよ?」

DQN「おう、今日から俺の輝かしい当たり屋人生が始まんのよ!」

悪友「オレの目の前でグロ死体になるオチだけは勘弁な」

DQN「――お、来た来た!」


ブロロロロ…


DQN「初心者マーク! 初心者は事故ると動揺しまくるから狙い目らしいぜ!」

悪友「それも『週刊ガチ話』情報か?」

DQN「いくぜっ!」ダッ
10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:25:39.862 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ…


DQN「…………」ババッ

DQN(十分距離はある……さあ、ブレーキを踏め!)


ブオオオオオオオ…


DQN「ん?」


ブオオオオオオオオオオオ…


DQN(ちょ、加速すんの!?)

DQN(いや、まさか……ちゃんと止まってくれるはず。くれるよね? 信じてるよ!)
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:27:14.237 ID:zijRsHi5r.net
アカン
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:28:33.104 ID:D926KEXJ0.net
ブオオオオオオオオ…


DQN(全然止まらねえ! それどころかスピードがますます――)


ブオオオオオオオオオオ…


DQN「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」バッ

DQN「…………」ゴロゴロ…

DQN「ハァ、ハァ、ハァ……」

悪友「お、おい大丈夫かぁ!?」
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:30:27.338 ID:D926KEXJ0.net
キキーッ!

DQN「車が止まった……」

DQN「あ、あのっ……死ぬとこだったじゃねえか!」

ガチャッ

女「ご、ごめんなさい……!」

DQN(え、女!?)

女「お怪我はありませんか?」

DQN「お怪我はないけどさぁ……なんで加速したんだよ!? 殺る気満々かよ!?」
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:33:37.176 ID:D926KEXJ0.net
女「それが……アクセルとブレーキを間違えてしまって……」

DQN「ハァ!?」

DQN「えぇと、つまり止まろうとしたのにアクセル踏んで加速しちゃったってこと?」

女「はい……」

DQN「ふざけんなっ! そんなお年寄りがやるようなミスしてんじゃねえよ! 免許返納しろ!」

女「う、ううっ……! ご、ごめんなさい……」シクシク

悪友「あーあ、泣かした」

DQN「うぐっ……!」

DQN(俺が悪いのか……? いやでも当たり屋しようとしたのは悪いか……)
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:34:35.658 ID:ts2AVVlnd.net
DQNが意外と常識人っぽい面もある
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:37:19.306 ID:D926KEXJ0.net
女「せっかく免許取ったのに、これじゃあ……どうしよう……」

DQN「なんか事情がありそうだな」

女「はい……私、もっと運転を上手くならなきゃいけないんです……」

女「だから、今も練習してたのですが……」

DQN「…………」

DQN「だったら……もしよかったら俺が練習付き合ってやろうか?」

女「え?」

悪友「え?」
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:40:15.650 ID:D926KEXJ0.net
DQN「運転上手くなりたいんだろ? 俺が助手席に乗って、アドバイスしてやるよ」

女「ホントですか!? ありがとうございます!」

DQN(って、何いってんだろ俺……)

DQN「というわけだ。俺はこの姉ちゃんとちょっくらドライブしてくらぁ」

悪友「お、おう」

女「じゃあ、助手席にどうぞ!」

DQN「任せときな!」

DQN(なんでこんなことになっちゃったんだろ……)
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:41:20.121 ID:mtp1x1m5r.net
いい奴
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:43:44.172 ID:D926KEXJ0.net
女「さっそく出発しますね!」

DQN「シートベルト」

女「え?」

DQN「シートベルト忘れてるよ! 座ったらすぐつけろよ!」

女「あ、そうでしたね! すみません!」カチャカチャ

DQN「ったく……よくそんなんで免許取れたな」カチャカチャ

女「だいぶオマケしてもらったので……」

DQN(とんでもねえ教習所だな……こんな女を公道に解き放つんじゃねえよ)
25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:46:25.294 ID:D926KEXJ0.net
DQN「じゃ、発進して」

女「はいっ!」

ブロロロロロ…

女(あ、赤信号! 止まらなきゃ!)

キキーッ!

DQN「うおっ!」ガクンッ

DQN「急ブレーキはやめろ! 少しずつスピードを落とすんだ! 追突も防げるしな!」

女「すみません!」
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:48:26.700 ID:D926KEXJ0.net
女(青になった!)

DQN「ちょっと待った!」

女「はい?」

DQN「青になったのは歩行者信号だけで、車の信号はまだ赤だ! ここは歩車分離式なんだ!」

女「あっ……」

DQN「んもう、頼むぜ……」
29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:50:15.480 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ…

DQN「横断歩道を渡りたそうな親子がいる! 止まってやれ! 歩行者優先だからな!」

女「はいっ!」

キキッ…



ブロロロロ…

DQN「左に寄るのはいいが、寄りすぎだ! ガードレールこすっちまうぞ!」

女「はいっ!」

DQN(ったく、こんなにハラハラする運転、はじめて見たぜ……)
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:52:22.883 ID:D926KEXJ0.net
DQN「今日はこんなとこでいいかな」

女「ありがとうございました! 横にあなたがいるから安心して運転できました!」

DQN「もう何回か練習すりゃ、もっとちゃんと走れるようになるだろ」

DQN「じゃあ明日も、さっき出会った道路に来てくれ」

女「よろしくお願いしますっ!」

DQN(あーあ、何やってんだろ俺……)
33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:56:40.356 ID:D926KEXJ0.net
翌日からも――

ブロロロロ…

DQN「踏切では一回止まって」

女「はいっ!」キキッ

DQN「前方と電車が来てないのを確認して、一気に進む! 途中で止まったらダメだぞ!」

女「はいっ!」グッ

ブロロロロロ…
34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 00:58:21.196 ID:D926KEXJ0.net
女「んもう、前の車、チンタラ走ってるわね……」

女「えいっ!」パーパーッ

DQN「おい、むやみにクラクション鳴らすんじゃねえよ! トラブルの原因になる!」

女「ごめんなさい!」

DQN「俺たちはレースやってるわけじゃねえんだ。進みが遅くてもイライラしちゃダメだ」

DQN「常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ」

女「はいっ!」
36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:00:47.806 ID:D926KEXJ0.net
やがて――

ブロロロロロ…

女「どうですか?」

DQN「ん、だいぶよくなってきたよ。もう安心して座ってられる」

DQN「今日で運転の練習は終わってもいいかもな」

女「ありがとうございますっ!」
37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:03:31.224 ID:D926KEXJ0.net
DQN「んじゃ、俺はこれで」

女「本当にありがとうございました!」

DQN「ところでさ、あんたはなんで運転の練習してたわけ?」

女「あ、それは……」

女「彼氏の仕事を……手伝わないといけなくて……」

DQN(え、男いるの!?)

DQN「そ、そうなんだ……。今のあんたなら大丈夫! 仕事……頑張ってな!」

女「はい……」

DQN「…………」
38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:05:18.304 ID:8z2xCtu8r.net
あらら
39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:07:23.738 ID:D926KEXJ0.net
―居酒屋―

DQN「ぢぐじょ〜!」

悪友「おう、飲め飲め。今夜はオレのおごりだ」

DQN「あーあ、まさか彼氏がいるとはなぁ……」

悪友「そりゃ顔は悪くないし、いても不思議ではないだろ」

悪友「せっかく教習所の真似ごとみたいなことしてやったのに、とんだ骨折り損だったな」

DQN「…………」

DQN「いや、俺はまだ諦めちゃいない」

悪友「は?」

DQN「相手の男がどんな奴なのか……せめてこの目で確認してやるゥ!」
40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:10:22.134 ID:D926KEXJ0.net
次の日――

コソコソ…

DQN「ここがあの子の住んでるアパートか」

悪友「てか、なんで住所知ってんだよ?」

DQN「免許を見せてもらったことがあって、覚えといた」

悪友「抜け目ない奴……」
41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:13:22.063 ID:D926KEXJ0.net
DQN「う〜む……」

悪友「どうした? 腹でもいてえのか?」

DQN「いや、今の俺ってまるでストーカーみたいだな、と思ってよ」

悪友「みたい、じゃなく、ストーカー以外の何者でもないだろ」

DQN「うぐぐ……」

悪友「お、部屋から二人出てきたぞ! もしかして同棲してんのか!?」

DQN「!」
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:16:27.796 ID:D926KEXJ0.net
DQN「…………」コソッ

悪友「…………」コソッ


男「よぉし……決行は三日後だ」

女「うん……」



DQN(決行?)
44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:20:06.175 ID:D926KEXJ0.net
男「三日後の夜、例の宝石店のセキュリティに穴ができる」

男「その日の警備員はジジイ一人だし、一発殴れば即ダウンよ」

男「俺は店から宝石かっさらってくるから……お前はこの車で俺を拾ってすぐ逃げるんだ」

男「いいな?」

女「うん、分かった……」

男「へへへ、教習所の教官脅して、お前にムリヤリ免許取らせたかいがあったってもんよ」

女「…………」



DQN(宝石って……マジかよ……!)
46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:22:52.503 ID:KDnphe20p.net
急展開
47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:23:34.306 ID:D926KEXJ0.net
女「ね、ねえ……」

男「あん?」

女「やっぱり……こんなことやめない? 宝石強盗だなんて……」

男「今さら何いってやがんだ! 抜けようだなんて許さねえぞ!」

女「ご、ごめん……」

男「今日はもう一回、逃走ルートの確認をするぞ! 運転しろ!」

女「うん……」



DQN「…………」
48 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:26:27.275 ID:D926KEXJ0.net
悪友「よかったじゃねえか、あんなクソ女に引っかからなくてよ!」

悪友「オレらもワルだけど、さすがに宝石強盗はないわー。引くって!」

DQN「……ああ」

悪友「あいつらがサツにパクられようが、宝石ゲットして大金持ちになろうが、知ったこっちゃねえよ」

悪友「もう、あんな女のことは忘れちまえ! な!」

DQN「そうだな……」

悪友「んじゃな!」スタスタ

DQN「ああ……またな」

DQN「…………」
49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:29:56.826 ID:gdavkeQs0.net
DQNとは
50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:30:12.245 ID:D926KEXJ0.net
―DQNの自宅―

DQN「はぁ……」

DQN(まさか、宝石強盗のため運転の練習してたとはなぁ。さすがの俺もビックリだ)

DQN「…………」

DQN(決行日は三日後、か……)

DQN(俺は……どうしたらいいんだ? どうしたいんだ? どうすべきなんだ?)

DQN(俺は――)
52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:34:02.273 ID:D926KEXJ0.net
三日後――

男「おし、宝石店に行くぞ。車出せや」

女「う、うん」

ブロロロロ…

男「にしても、急ごしらえで免許取らせたわりに、お前運転上手いよな」

女「…………」

男「この分なら、成功間違いなしだぜ! アッハッハッハ!」
54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:37:08.030 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ…

女「あら?」

男「ん?」

女「道路に人が立ってる……」

男「あぁ? どかせ! クラクション鳴らせ!」

パーパーパー

女「どかない……!」

男「ちっ、うっぜえな! このまま進め! どうせ向こうから避けるだろ!」
55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:38:56.275 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ…

女「――――!」ハッ

女(あっ! あの人は!?)





DQN「…………」
56 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:40:41.623 ID:tV7NH0xSr.net
キター
57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:41:54.225 ID:D926KEXJ0.net
ブロロロロ…

女「ど、どいて! お願いだから!」


DQN「…………」


男「おい、セキュリティに穴ができるタイミングはわずかなんだ。時間はあまりねえ!」

男「アクセル踏め! 轢いちまえ! 轢き殺しちまえ!」

女「だけど……」

男「やれっつってんだよ!」

女「ひっ!」

ブオオオオオ…
58 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:44:49.617 ID:D926KEXJ0.net
ブオオオオオオ…

女「どいてぇぇぇぇぇっ!」


DQN「…………」


女「ダメっ!!!」

キキキィーッ!

ガクンッ

女「ハァ、ハァ、ハァ……」

男「このバカ女がぁ! 轢けっていったろうが!」バシッ!

女「あうっ!」

男「こんなところに突っ立ちやがって……邪魔な野郎だ!」ガチャッ
60 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:47:20.704 ID:D926KEXJ0.net
男「おい、なんなんだてめえ!?」

DQN「俺か? 俺は……当たり屋だよ」

男「ハァ?」

DQN「今、俺は危うく轢かれそうになった……慰謝料を請求させてもらおうか」

DQN「運転席に座ってる、その女をよこしな!」

女「!」

男「意味分かんねえよ、なにいってんだてめえ!」
61 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:47:55.479 ID:NErSaRU40.net
やだ、かっこいい…
62 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:48:56.677 ID:D/qlxNlqr.net
トゥンク
64 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:52:09.423 ID:D926KEXJ0.net
DQN「……おい!」

女「…………!」

DQN「宝石強盗の片棒担ぐなんてやめるんだ!」

DQN「俺もまともな生き方してねえ人間だけど……あんたには、あんたには……」

DQN「安全運転な人生を歩んで欲しいんだ……!」

女「うう……私……」

男「てめえ、なんで宝石強盗のことを……! まさか喋ったのか!?」

女「いえ、私は……」

男「ちっ! わけ分かんねえが、知られたからにはぶっ殺してやる!」

DQN「来やがれ!」
65 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:55:41.621 ID:D926KEXJ0.net
男「オラァッ!」ブンッ

DQN「とっ」サッ

DQN「どりゃあ!」

ボゴォッ!

男「ぐほっ! ぐ……くそ……!」ヨロッ…

DQN(よし、勝てる! ずっと電灯のヒモボクシングをやってたかいがあったぜ!)
66 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 01:58:06.323 ID:D926KEXJ0.net
男「クソがぁ……!」パチンッ

DQN「ちょっ、ナイフ!?」

DQN「お、おい……男同士の戦いにそんなもん持ち出すなんて卑怯――」

男「るっせえ!」

男「死ね!」ビュッ

ザシッ!

DQN「うあっ……!」

女「ああっ!」
68 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:02:11.628 ID:D926KEXJ0.net
ビュッ! ビュオッ! ブンッ!

DQN「……くっ!」ヨロッ

男「へへへ……車を背にしちまったなァ……もう逃げられねえ!」

DQN(ダメだ……やられる!)



女(どうしたら――)

DQN『常に落ち着いた心で、今はどうするべきかを考えながら運転するんだ』

女「――――!」ハッ

女(今、私にできることは……!)
70 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:05:31.304 ID:D926KEXJ0.net
男「死ねやぁぁぁぁぁ!!!」

DQN「ぐっ……!」


女(ライトを……!)サッ


ピカーッ!!!


男「ぐおおおっ!? 目、目がっ……!」

DQN(……今だッ!)
71 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:06:08.824 ID:7/6oBj9ba.net
バルス!
74 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:07:13.880 ID:D926KEXJ0.net
DQN「どおりゃぁぁぁっ!!!」


バキィッ!


男「ぐごあぁっ!」

ドザァ…

DQN「はぁ、はぁ、はぁ……やった……!」
75 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:09:09.480 ID:OnWmJdIWr.net
紐ボクシングつええww
76 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:12:39.457 ID:D926KEXJ0.net
女「大丈夫ですか!?」

DQN「ああ……ハイビームにしてくれたおかげでマジ助かったよ……」

女「うん……無事でよかったです……」

DQN「あのさ……彼氏ブッ倒した直後にいうセリフでもないんだけど……」

女「はい?」

DQN「こんな奴と付き合うのはもうやめな」

DQN「今回あんたを手伝わせたのは、いざとなったら身代わりとかにするつもりだったんだろうし」

DQN「きっとあんたが知らねえとこでも、色々やってるに違いねえ。警察に突き出しちまおう」

DQN「でさ、よかったら、また会えねえかな……?」

女「……はい、かまいません」
77 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:14:13.100 ID:D926KEXJ0.net
DQN「じゃあ今度は俺の運転で、ドライブにでも行こうぜ!」

女「はいっ! ぜひ勉強させて下さい!」



…………

……
79 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:19:20.454 ID:D926KEXJ0.net
悪友「えーっ!? お前ら付き合うことになったの!?」

DQN「ああ」

女「はいっ!」

悪友「いったいどうして……!?」

DQN「色々あってな……」

悪友「どういう色々があったら、あの状況から付き合うことになるんだよ……」

DQN「でさ、俺も彼女のために、ブラブラすんのはやめて真面目に働こうかなって」

悪友「ほぉ〜、いいじゃんいいじゃん」

DQN「いずれは教習所の教官でも目指そうかなって思ってるよ」

悪友「たしかに案外向いてるかもな……頑張れよ!」

DQN「おう!」
81 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:22:44.980 ID:D926KEXJ0.net
悪友「それじゃもちろん、もう当たり屋はやめたんだよな?」

DQN「ああ、だけど今でも“当たり”にはチャレンジしてるけどな」

悪友「?」

DQN「今日は宝くじの当選発表日なんだよ! 一緒に見ようぜ!」

女「うん!」

DQN「……お。よっしゃー、300円当たった!」

女「やったーっ! ドライブスルーでおいしいもの買えるね!」

悪友「こりゃ、トラックに轢かれても死にそうにないバカップルの誕生だな……」







―おわり―
85 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:28:09.060 ID:OnWmJdIWr.net

DQNはいい教官になりそう
83 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/24(木) 02:24:34.589 ID:7/6oBj9ba.net
良かったよ 最後まで楽しめた

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:08:03.064 ID:vGwfVeLK0.net
松山「ほら!」

翼「俺がトモダチを差別したりするわけないだろ?」

松山「してんじゃねーか、現に今!」

翼「考えすぎだよ松山」

松山「また呼び捨てにした!?」



若林「どうした、なんの話をしてるんだ?」

松山「おお若林。いや、翼が仲間を贔屓してるんじゃないかって話してたんだ」

若林「翼がそんな奴だとは思わないが・・・」

松山「いや、たしかにこいつはサッカー上手いやつは君付けして、下手なやつは呼び捨てにしてるぞ。間違いない」

翼「誤解だって。そう思うだろ、若林くん」

若林「ああ、翼がそんな事するわけねえよ」

松山「おい!」
6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:11:17.446 ID:7C1PjcDi0.net
おもしろい
4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:10:06.534 ID:AUcmy2eN0.net
松山って病気のやつだっけ?
12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:16:28.426 ID:/xzdUqdid.net
>>4
それ三杉
27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:36:15.735 ID:wgjTsvU80.net
>>4
イーグルショットのひと
8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:11:42.847 ID:vGwfVeLK0.net
松山「いま、たしかに!『若林くん』ってそう言ったよな!?」

翼「それがどうしたんだい松山。若林くんは若林くんじゃないか」

松山「呼び捨て!呼び捨て!」

翼「?」

松山「不思議そうな顔してんじゃねえええええ!!!」



若林「そういや翼は小学校からずっと俺のこと君付けで呼ぶよな」

翼「そりゃあ若林くんはSGGK(スーパーグレートゴールキーパー)だし」

松山「そこはせめて幼馴染だし、とでも言えよ!」

森崎「おいおい、何を揉めてるんだ翼」

翼「松山がさあ、ひどいこと言うんだ。若林くんみたいに上手いやつだけ君付けして、森崎みたいな下手糞は呼び捨てにしてるって」

森崎「そりゃひどいな。翼がそんな事するわけないよ」

松山「今まさにやったじゃねーか!気づけよ!」

森崎「松山、翼はいいやつだぞ。昔、日向に殺されかけて怯えた俺に『ボールは友達、こわくない』って教えてくれたし、
カミソリシュートを打たれたときに『逆にとべ!』って指示してくれたし、
練習中にも『森崎!こんなシュート若林くんなら軽くキャッチしてるぞ!』って言ってくれたし」

松山「最後のやつはかなりひどくないか?」
11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:15:59.772 ID:vGwfVeLK0.net
松山「くそ、こうなったら皆を集めて証明してやる」

松山「おいみんな来てくれ!」

日向「ん?」
岬「なに?」
三杉「なんだい?」
早田「おう」
次藤「タイ」
石崎「おっ」



岬「どうしたんだい松山くん」

松山「翼のやつが仲間を差別するんだ。これはキャプテンとして許されるのか?」

日向「なんだと?本当なのか翼」

翼「まさか、松山の誤解だよ日向くん」

日向「なんだそうか」

岬「翼くんがトモダチを差別するはずないもんね」

翼「そのとおりさ岬くん。みんな俺の大事なトモダチだよ」

三杉「ぼくは翼くんを信じていたよ」

翼「ありがとう三杉・・・くん」

三杉「ほら、やっぱり勘違いじゃないか」

松山「いや今の間!三杉、おまえ値踏みされてたぞ!」
16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:18:41.961 ID:R1BauMAN0.net
ワロタ
13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:17:19.951 ID:7C1PjcDi0.net
三杉くんは翼より上ぐらいあるだろ
17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:19:09.130 ID:vGwfVeLK0.net
早田「てゆーか松山。お前だって翼のこと呼び捨てにしてるじゃねーか」

翼「そうだよ。早田の言うとおりだ」

松山「俺は全員に対してこうだからいいんだよ。翼みたいに実力のあるなしで露骨に呼び方を変えるのが問題なんだ」

翼「松山、それは被害妄想だよ」

日向「まあ松山はガキの頃からつまんねー事を根に持つタイプだったからな」

次藤「男のくせに器の小さいやつタイ」

翼「だよね、日向くん、次藤」

松山「ああああああああああああああああ!!!」



松山「・・・・・・いや、ちょっと待てよ」

松山「翼、おまえ昔は俺のことも君付けで呼んでなかったか?」

翼「中学の頃かな?」

松山「そうだよ!あのころは松山くんって呼ばれてたのに!」

翼「だってあの頃の君は俺と互角に戦ってたけど、その後は差が開く一方だから・・・」

松山「語るに落ちてるじゃねーか!やっぱ差別してんだろーが!!!」
19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:24:43.906 ID:vGwfVeLK0.net
松山「よし、今度こそはっきりさせてやる」

松山「みんな、そこに実力順で一列に並べ!」

岬「実力順・・・」

三杉「翼くんを抜けば、まあこんなかんじだろうね」


若林 日向 岬 三杉 松山 次藤 早田 森崎 石崎


翼「一体なにするんだい松山?」

松山「翼、ここにいる奴らの名前を前から順に言ってみな」

翼「若林くん、日向くん、岬くん、三杉くん、松山、次藤、早田、・・・・・・」

若林「なにィ!?」

日向「おいおい、マジじゃねえか。三杉・松山を境界にして露骨に君付けと呼び捨てに別れてるぜ」

早田「翼テメエ・・・」

松山「これではっきりしたな。やっぱり翼の本性はサッカーサイコパス・・・」

翼「・・・森崎、石崎くん」

松山「なにィ!?」
20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:26:16.838 ID:iy/rU3Fc0.net
ちょっとおもしろくなってきた
21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:28:12.813 ID:goxZFX3c0.net
石崎くんはガッツが高い
22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:29:00.153 ID:vGwfVeLK0.net
若林「おい、翼のやつ石崎を君付けしたぞ!?」

早田「どういうことだ!下手糞はもれなく呼び捨てされるんじゃなかったのか!?ヤツは多分この中で一番下手だぞ!」

石崎「どうもこうも、俺は子供の頃からずっと翼から君付けされてるぞ」

松山「なにィ!?」

翼「ほら、俺はサッカーの実力でトモダチ差別なんてしてないだろ?」

森崎「やっぱりな。翼はそんな 奴じゃないって信じてたよ」

石崎「ああ、翼がそんな事するもんかよ」

翼「ありがとう石崎くん。あと森崎も」

松山「くっ・・・」
23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:33:52.896 ID:vGwfVeLK0.net
松山「いや、これはなにかの間違いだ。石崎だけは例外なんだ。イレギュラーだ・・・」ブツブツ

岬「・・・もうやめようよ」

松山「えっ」

岬「こんなふうに仲間割れするのはやめようよ。悲しくなるよ」

松山「岬・・・」

岬「松山くん、僕たちはサッカーでつながった仲間じゃないか」

松山「・・・そうだな、済まなかった。確かに俺はつまらないことにこだわり過ぎていたかもしれない」

岬「わかってくれたんだね松山くん」

岬「翼くん。松山くんも悪気があったわけじゃないんだ。許してあげてよ」

翼「もちろんさ岬くん!ちっとも気にしてないって」


若林「・・・一時はどうなることかと思ったが、岬のおかげで険悪なムードがなくなったな。さすが聖人岬だ」

三杉「うん、彼がいるだけで場が和むな」

岬「若林くん、三杉くん。照れるよ」

日向「よし、じゃあみんな!気を取り直して練習だぜ!」

岬「そうだね小次郎」

日向(なにィ!?)
24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:34:38.756 ID:vGwfVeLK0.net
おわり
29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:38:24.912 ID:7C1PjcDi0.net
いいオチw
30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:40:39.325 ID:iy/rU3Fc0.net
おもしろかった
31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/04(火) 22:42:06.027 ID:tH+Mj//qM.net
翼は攻撃力極振りとかの人間を評価しないんだな

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